girls剣道.comの中の人
関西生まれの女。剣道三段。
小・中・高・ずっと剣道。
全国・インハイ常連(自慢)
団体戦で全国3位になりました。(自慢)
身バレ防止の為にいつかは伏せます。
社会人になってからは気が向いたら剣道やります。
段位は高校生に取得したきりですが、練習に付き合っていたので10の形までできます。
私が剣道をはじめたきっかけ
幼い頃、兄が突然「剣道をやりたい」と言い出し、剣友会に入る。
兄のお迎えの時や当番の時に小さい私を連れて行く母親。
暇そうに埃まみれの体育館倉庫で時間を潰す私を見て、母親が「あんたも剣道やるか?」と私に勧める。
しんどそうに泣きながら練習に励む兄をずっと見ていたので拒む私。
「女の子で剣道やってる子少ないから3回勝ったら賞状もらえるで」
口のうまい母。
賞状…!!!
やる…!!!!!(純粋)
そうして私は小学生から剣道をはじめました。
単純。
父親も剣道へ引き込む
剣道をはじめた頃は、全然勝てなかった私。
親も付き添いで試合を見に来るんですけど、父親が先生の隣で見ていて、剣道の経験もないのに分かっているような口ぶりで「なんであそこで打たへんかったんや!」なんて言われることもしばしば。
あまりにムカついた私は「じゃあお父さんも剣道やってみーや!」と生意気な口をきく。
「おうやったるわ!」
ということで、当時38歳(たぶん)だった父は、私と一緒に剣道を始めるのでした。
父と共に練習に励む私
親が自分と同じ競技をしているって、素晴らしい上達方法だと思います。
父親と週3回剣友会で練習をして、週2日は別の道場へ出稽古に。
親子で週5で剣道していました。
今考えたらすごいですね。
私は子供だったので、学校へ行くだけで他に何もありませんでしたが、父親は仕事から帰ってすぐに防具の準備をして稽古に行っていました。
凄い。
私も社会人になった今になって尊敬します。
稽古が終わり、お風呂に入って寝る前には毎日素振り300回やっていました。
それも見守ってくれていた父。
ほんと凄いですね。
子供の頃を振り返ると、母との思い出より父との記憶の方が多いです。
パチンコ三昧だった父が私より剣道にのめり込む
父は朝早く仕事に行き、17時か18時には家に帰って来ている人でした。
帰宅してからは家でテレビを見て、子供より先に眠り、家族が起きる前に仕事へ行くという生活。
土日が休みで、特に行く場所もないのでパチンコに通い、1日で1ヶ月のお小遣いを使い切ることもしばしばあったそうです。(母親談)
そんな父が、私と剣道を始めて道場に行くようになり、他の道場でも剣道友達ができました。
理由もなくパチンコに行くことはゼロになり、パチンコで泡のように消えるお金はビールという泡になって消えるように(笑)
私が色々な試合で目立つようになってからは、色んな場所で色んな先生に声をかけられるようになっていたらしく(当時の私はそんなこと知らなかった)練習に来て欲しいとか、飲みに行こうと誘われていたようです。
身の置き場所を求めてパチンコで時間を潰していた父は、剣道で居場所が出来ました。
今では、自分の道場を立ち上げて子供から大人まで教える人になっています。
生意気な子供と同じ目線で立てるような父だからこそ、私が育ち、強くなり、人が集まり、教える側に立てるのだと思います。
私は父がいて良かったし、
父にとっても私がいて良かったと言い切れます。
現在
イラストレーター、マンガ家、ウェブライターなど色々やってます。
剣道は人との繋がりを育てる
私と剣道を語る中で、父は切り離すことが出来ないものなので半分くらい父の話をしてしまいました。
悩んだり、精神的に病んだりしましたが、私は父が居なければ剣道を続けられなかったと思います。
「剣道は心を鍛える」とよく言いますが、私は人との繋がりを育てるものだと考えます。
剣道は一人では出来ません。
親と、子供と、良き仲間が居てこそできるものです。
今剣道をしている人たちがもっと剣道の楽しさを知り、仲間と笑えるようなサイトを作りたいと思い、このサイトを運営しています。
剣道は男性がするものというイメージがまだ強いです。その証拠に、「剣道」と検索すると女の子のための情報がまだまだ少なく、女の子特有のこういうときどうしてる?が見つかりません。
そういう情報も発信できればいいなと思っています。
固定観念を取り払い、もっと多くの人に広まりますように。
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
「girls剣道.com」をよろしくお願いします。